!?

ここにきてゆうくんにいじわるされるなんて思ってなくて、私は頬を膨らませた。


「むぅ……!いじわるだ」


いつも優しいのに。


『ごめんごめん』


ゆうくんの声色で、何となく今どんな表情をしてるのか想像できる。

たぶん、悪いと思いなが眉毛を下げて、でも私の反応を見て笑ってるんだろうな。



ふふ、

……こんな、何気ない会話がすごく嬉しい。



「ゆうくんは今帰ったの?」

『ん?あー、うん。今日は友達とご飯行ってた』


電話の向こうから、ザーッと水を流す音が聞こえる。


「蓮くん達?」

『そ。あいつと2人』

「……」


ちょっぴり蓮くんが羨ましいと思った。

近いって良いなぁ……。



水を流す音の次は、キュッと蛇口を閉める音が聞こえた。



「……」

「ゆうくん何してるの?」