ゆうくん、今頃何してるのかな……?


連絡したら……迷惑かな?


バイトもして大学の課題もあるって言ってた……。


絶対迷惑だよね……。




「はぁ……」


連絡を取るのを諦めたとき、静かな部屋にスマホの着信音が鳴り響く。


ビックリして思わず飛び起きると、画面にはゆうくんの名前が表示されていた。



ドキッ



通話ボタンをタップしてスマホを耳に当てる。


「も、もしもし……っ!」

『出るの早いね?』


クスクスと、スマホ越しにゆうくんの笑い声が聞こえる。


はわわわっ……!

ゆうくんだ。ゆうくんだ。


スマホ越しに聞こえるゆうくんの声にドキドキと胸が高鳴る。



『まだ起きてたんだね』

「お、起きてるよ!まだ9時過ぎだもん」

『ははっ、そうだったね。俺が寝るまで陽葵一生懸命起きてたもんな』