ゆうくん、今頃バイトしてるのかなぁ……?
ボーッと天井を眺めて、あることを思いつく。
そうだ!ご飯。
ご飯作る練習をしよう。
いつか、ゆうくんにとびっきり美味しいものを作ってあげたい。
あと……もしまた、ゆうくん家にお泊まりすることがあったら……。
ゆうくんの胃袋、掴みたいなぁ……なんて。
「……」
自分で考えたくせに恥ずかしくなって、両手で顔を押さえた。
うぅ……。
下心丸出しかも。
ううん。
ゆうくんに美味しいものを食べてもらいたいのは本当。
ゆうくんに「美味しい」って言われたとき嬉しかったもん……!
よし!
善は急げって言うもんね!
さっそくお母さんに教えてもらおう!!
私は1階に降りて、お母さんがいるリビングに向かった。