ど、どうしたの?私。

ゆうくんに見られるのは慣れっこなのに……。

心臓がバクバクうるさい。


「ご飯食べ終わったらお風呂入りなよ。その後一緒にアイス食べよ?」

「う、うん……!」


ゆうくんが見れなくて、冷やし中華を見つめたまま返事をした私。

……ちょっと素っ気なかったかな??



「あ、そーだ。陽葵、これからのこと少し話そうか」


ドキリとした。

ゆうくんの声が急に真面目になったから、何言われるんだろうって。


ちょっぴり怖くて、キュッと唇に力を入れた。


「そんな硬くならないで」

ハハッと優しく笑うゆうくんに、強張っていたものが溶けていく。


「俺さ、まだ夏休み入ってないから学校行かなきゃいけないんだ。あとバイトも」

「そうなの?」

「うん。だからこの家、自分家みたいに好きに使って良いよ」

そう言って、ゆうくんは私の後ろを指で差した。