「……そう、なの……?」
「俺の知らない学校での陽葵。それを知ってる光瑠くんに嫉妬するし、他の人に髪の毛1本でも触らせたくないくらい独り占めしたい」
「そ、そんなの私もだよ……!あの時、ゆうくんの彼女だった人が羨ましいって思った……」
自分の気持ちを伝えてるだけなのに、ドキドキしてしまう。
「あれは全部陽葵の代わり。俺がどれだけ陽葵の事好きだったか知らないだろ?」
「……う、うん……。知らない……から……教えて?」
「あー……可愛すぎる」
ゆうくんは視線を逸らした後、ギュッと私を抱きしめた。
少しだけ離れ、ゆうくんが真っ直ぐ私の瞳を見つめる。
至近距離で絡む視線に、居た堪れなくて目を伏せた。
「や……やだ……ドキドキする……んっ」
短くも長くもなく離れたゆうくんの唇。
優しくて、とろけるように甘いキス。
恥ずかしくて、ドキドキして、訳わかんなくなる。