ゆうくん家に戻り、ずぶ濡れだった私はすぐにお風呂に入らされた。
ゆうくんも濡れてたのに、私程じゃ無いって言って……。
またビックシルエットのTシャツを借りて、今度はズボンもしっかり穿いた。
持ってなきゃ、落ちていきそうなくらい大きい。
やっぱりゆうくんの服を着ると、抱きしめられてる感覚に身体中が熱を持つ。
んんっ……!
ドキドキしながらリビングにいるゆうくんのもとへ行った。
なんだか照れ臭くて目が合わせられない。
「ゆぅ……くん……お風呂、ありがとう……」
「やっぱズボンも大きいな」
「うん、ちょっとだけ……」
ソファに座るゆうくんの隣に行けなくて、その場で立ったままの私。
恥ずかしくて……行けないよ……。
そんな私にゆうくんは優しい声を出した。
「おいで陽葵」
ドキッ
俯いたまま、ゆうくんの隣に座った私は……今までに無いくらいドキドキしてる。