「冷やし中華好き?」
「え?どうして?」
「美味しそうに食べてるから」
「……」
ゆうくんの言葉に、一瞬目を丸くした。
「うん。美味しいよ」
でもね、それはゆうくんと一緒だからなんだよ。
ずっと会いたかったんだもん。
そりゃ、食べてる時だって笑みも溢れちゃう。
きっとゆうくんはそれを見て“美味しそうに食べてる”って思ったんだ。
「へへ、ゆうくんと一緒だから何10倍も美味しいね」
だから素直に言葉にしてみた。
そしたら、私の言葉にゆうくんの動きが止まり、はぁっと溜め息を漏らした。
「深い意味、無いんだよなぁ……」
「へ?」
深い意味?
って、どんな意味……??
ゆうくんを見つめると、あまりにも真っ直ぐ私を見てて。
恥ずかしくなった私は思わず目を逸らした。