「……」
私の視線に気付いたゆうくんがチラッとこっちを見た。
「ん?どーした?」
「え、あ……ゆうくん、料理出来るんだね?」
ゆうくんが料理してるところ初めて見た。
なんか……私の知ってるゆうくんって、小学生の、一緒に遊んでた頃のイメージが強くて。
料理とか全然想像できない。
「舐めてもらったら困りますよ、陽葵さん。それくらい出来ますよ。1人暮らし始めてるのにずっと外食とかコンビニ弁当とかできないからね」
「あ……そっか。それもそうだね」
お金とか無くなっちゃうもんね。
「まあ、大したものは作れないけど」
「そうなの?」
「んー……やっぱめんどいし。作っても休みの日くらいだから。わりと簡単なのが多い」
「へぇ……そうなんだ?でもすごいね」