「ちょっと2人とも!陽葵ちゃんがいるのよ?いい加減にして」
お姉さんは立ち上がって2人の会話を止めた。
「……ごめんね?陽葵ちゃん」
私は頭を横に振ることしか出来なくて……。
「陽葵、ちょっとあっちに行ってなさい」
「……うん」
ゆうくんの言葉に、お皿を持ってあっちゃん達のもとへ行った。
「私も混ぜて」
今の気持ちがバレないように、ニッコリ作り笑いを見せた。
「あ、ひま〜!おいでおいで」
笑顔で手招きするあっちゃんの隣に座る。
光瑠くんのお皿を見るともう空っぽで。
「光瑠くんもう食べたの?」
「ん?ああ」
「そっか……」
私はお皿を隣に置いて、さっきの会話を思い出した。
手を出すとか出さないとか、詳しい事はわかんないけど……“手なんか出すか”って言葉は……傷付いたなぁ。