むしろ、今の方がいろいろしてくれてる気がする。


ゆうくんの顔を覗くと、顔がほんの少し赤い。

お酒の……せい?


「気のせいだろ」

「またまた〜。なぁ、どう?女子高生が家にいるって」


ニヤニヤと楽しそうにゆうくんの肩に手を置く蓮くん。

ゆうくんはそれをすかさず払った。


「別に」

「“別に”はねぇだろ。女子高生だぞ?華の女子高生!」

「何で2回言った」

「いや、大事なことだから。一緒に暮らしてたらさ、こう……あるだろ?我慢できな……いで!」

話しの途中で隣にいたお姉さんに叩かれた蓮くん。


「やめなさい!陽葵ちゃんの前で」

「蓮じゃねーんだから、無いね」

「はぁー?何だよ2人して!手出さないとか、それはそれで陽葵ちゃんに失礼だろ?」

「バカ。陽葵は預かってんだ。手なんか出すかよ」


はぁ。と、ゆうくんは小さいため息を溢した。


「俺はこんな可愛い子いたら出すね」

「威張るな」