「うわっ!汗びっしゃ」
蓮くんの言葉にゆうくんは人睨みを入れた。
あはは……。
そりゃそうだよ、蓮くん。
「……!」
ビールに手を伸ばしたゆうくん。
家で見ないからわかんなかったけど……そっか。
ゆうくん20歳だもんね。
……お酒、飲めるんだ。
あれ?
そういえばあっちゃん達は?
周りを見渡してもあっちゃん達の姿が見えなくて。
キョロキョロしてるとお姉さんと目が合った。
「あ、あっちゃん達は……」
「あぁ、あの子達ならホラ、涼しいからってあっちに行ったわよ」
指した方を見ると、影になった所で座って食べてる2人。
「ほんとだ……」
「陽葵は行かないの?」
「んーん。まだ行かない。ゆうくんと一緒に食べる」
そう言ってゆうくんの隣に座った私。