ソワソワ、ソワソワ……。
テレビをつけてるのに、後ろの方が気になって内容が全然頭に入ってこない。
「……、」
トントントン。と、キッチンから聞こえる生活音に、余計落ち着かなくて。
「ゆうくん、私も手伝うよ」
気付けばキッチンで料理をしてるゆうくんに声をかけていた。
ゆっくりしてて良いよって言われたけど……私の家じゃないし、そんなことできない。
やっぱり落ち着かないもん。
「じゃあ、このお皿に盛り付けてくれる？」
「うん！」
キッチンの方に行くとキュウリと卵とハムが千切りにされてあった。隣には中華麺もある。
「冷やし中華だ！」
「そ。今日は暑かったからね」
手際良くトマトを切ったゆうくんの動きには無駄が無く。
すごい……。見惚れてしまう。
