「槇田よりシンプルな格好なのに、恐るべしイケメン……何でも着こなすのね」
マジマジと観察するあっちゃんについ笑ってしまった。
ふふ。
「そー言えば……お揃い?」
ドキッと心臓が大きく跳ねる。
チラッとあっちゃんを見ると何食わぬ顔で私を見てて、余計に恥ずかしくなる。
「……バレバレ?」
「んーまぁ、アレ?くらい。完全に一緒って訳じゃないし」
実は朝、ゆうくんの服装を見てこっそりと似たような物を探した。
白のロングTシャツにショートパンツ。
「もしかして付き合ってる?」
「いや!まさかっ……!」
私は両手を前に出して全力で否定した。
「だよねぇ。でも、そんなに否定しなくても……」
苦笑いするあっちゃんだけど、ゆうくんと付き合うなんてそんな……。