「……──と、言うわけで仲良くしましょ〜」


へぇ……。

私に声をかけたあのお兄さん、(れん)くんって言うんだ。



「そろそろ焼きましょうか」

ロングの美人さんの一声に、ゆうくんのお友達は各々動き出した。


「光瑠くーん、こっちで焼くの手伝って」

「はーいっ」

お兄さん達に呼ばれた光瑠くん。

その背中を見送ってると私とあっちゃんは2人っきりになった。


そして、待ってたかのようにあっちゃんはコソッと私に耳打ちをする。


「ねぇひま、幼なじみってどの人?」

「あ……あの人」

光瑠くん達と一緒になってお肉を焼いている人を指した。



「え、あの白いTシャツにジーンズ履いてる人?めっちゃイケメンじゃん!!」

「へへ、うん」

何でか知らないけど私が照れてしまった。