「これならまた作ってもらいたいな」
そう言いながら一口、また一口と食べてくれるのが嬉しくて口元が緩む。
「うんっ!任せて」
「陽葵の料理が食べれる旦那は幸せものだな」
「もうっ……大袈裟だよ」
将来の旦那さんかぁ……。
ゆうくんみたいに美味しそうに食べてくれる人だったらいいな。
……なんちゃって。
へへ。
「陽葵の旦那、どんな人なんだろうなぁ」
目を細めて優しく微笑むゆうくん。
まるでお父さんに言われてるみたいで……
胸がズンッと重くなった。
……?
まただ。
最近、ゆうくんの言葉に胸が重くなるようにモヤモヤする事がある。
何なんだろ……これ。
胸の辺りを撫でるように手を当てていると、ゆうくんに声をかけられた。
「今日は楽しかった?」
「え?」
「友達といっぱい遊べた?」