「あ、あのね、光瑠くん……どうして、今日はそんなに優しいの……?」

私の言葉に光瑠くんは少しだけ目を見開いた。


言うか迷ったの。

だけど、やっぱり気になっちゃって……。


誕生日でもないのに、こんなに優しくされるのはやっぱりおかしい。



「あー……」

言葉を探すように、光瑠くんは私から視線を逸らした。


「事情が変わったっつーか、何つーか……このままじゃやべーなって……」

「……へ?何がやばいの?」

「何でもない。こっちの話」

今度はプイッと顔を逸らした光瑠くん。


やっぱり今日の光瑠くん、変。



「つーか早く帰らないといけねぇんじゃなかったんだよ?」

「えっ?そ、そうなんだけど……」

光瑠くんの方が気になっちゃって。