「え。うそ。ここどこ?・・・もしかして、私、迷子?」

いや、もしかしなくてもわたしは迷子だった。

あっ、そうだ、スマホ!
慌ててカバンから取り出し、画面を開く。

【バッテリー切れ】

おいこら、ちょっと待てい。いちばん大事なときに役に立たんなっ!!

あーー、もうついてなさすぎでしょ。

もう一度辺りをよく見回す。すると、オシャレな喫茶店のような店を見つけた。

えーと、《約束》? なんか意味深な店名だな。うーー、緊張するけどここの店の人に道を聞くしか方法はないよなー。

よし、いざっ!! ドアを開くと―――

「いらっしゃいませ」