「でも――――」

キーンコーンカーンコーン。

ちょうどそこでチャイムがなった。美蓮はまだ少し心配そうにしてくれていたけど、しぶしぶ自分の席へと戻っていった。

正直のところ、これ以上追求されても心配をかけてしまうだけなのでチャイムには助けられた。

ごめんね、美蓮。

未だ自分の状況が掴めていない私には何も話せないんだ。