「でもね……
 言えないんだ…」

「それは下山先生だから?
 それとも誰にも言えない?」

「誰にも言えない…」

「友達にも…?」

「うん」

「そっか…
 何で言えないのかも話せない…?」

「私は…ここまでやってきたからさ…
 誰にも頼らないで…
 今までの担任の先生は信用してなかったし…」

「うん」

「もうどうにも出来ない…
 少しでも止まってしまったらもう今みたいにはできない…
 戻ってこれない…」