まあ……! 彼女、グレッグお気に入りの「乙女の……」のヒロインに似ているわ。健気な雰囲気をもったその令嬢は、シャルロットと名乗った。あら、名前まで似ている気がする。彼女は私が挨拶すると、花が咲いたように笑い、会えた喜びを熱心に伝えてくる。良かった。悪い人じゃなさそうね。ホッと一息つきお茶を飲むと、カレン様が興奮気味に話しかけてきた。
「そうそう、レイラ様! 昨日の事、噂になっていますわよ」
「噂? なんでしょう?」
「昨日グレッグ様に、ケーキを食べさせてあげたでしょう? その仲睦まじさったら、うらやましいかぎりです!」
「あ、あれは……」
私がとまどって声をつまらせていると、ケイティ様も目をキラキラさせてこっちを見ていた。
「そうそう、レイラ様! 昨日の事、噂になっていますわよ」
「噂? なんでしょう?」
「昨日グレッグ様に、ケーキを食べさせてあげたでしょう? その仲睦まじさったら、うらやましいかぎりです!」
「あ、あれは……」
私がとまどって声をつまらせていると、ケイティ様も目をキラキラさせてこっちを見ていた。