「リコが自信を持って告白できるようになるのを待ってたんだが、待ちきれなかった。すまないな」


 その言葉に私は顔をあげ、何度も首を振る。


「……私こそ、黙っててごめんなさい。あの時はまだ自信がなくて。その、もし大丈夫なら、私にも選定の儀を受けさせてもらえませんか? 今もですけど、最近卵くんが話さなくなって、自分が本物なのか確かめたいんです」


 今も卵くんは反応がない。アビゲイル様はああ言ってたけど、私の妄想という可能性もゼロじゃない。


(皆と一緒に選定の儀を受けて、認めてもらおう!)


 そう勇気を出して言ったのに、竜王様は「ああ、言い忘れてたな」と軽い調子で笑っている。


「その必要はないぞ。リコが寝ている間に、リディアに水晶で確認してもらったからな」
「ええ? なんですか? それ!」


 もう次から次へと、知らない事実が出てくる。詳しく聞いてみると、こうだ。