(人間の子どもじゃないけど、竜の保育だってやりがいありそう!)


 片言の言葉を話す幼竜がいっぱいいるところを想像するだけでも、勝手に笑いがこみ上げてくる。


(それに、竜王様が私の夢を覚えていてくれたのが、すごく嬉しい!)


「その保育園の生徒第一号が、クルルでいいんじゃないかと思ったのだが、これでも嬉しい報告じゃないか?」
「嬉しすぎます! 竜王様、最高です! ありがとうございます!」
『ママがせんせ〜! ぼくも、せいとになる!』


 もう人目などどうでもいいから、竜王様に抱きついて感謝の気持ちを表したいくらいだ。すると私が大騒ぎしているので、とうとう団長さんやヒューゴくんまで集まってきてしまった。


 しかしこの喜びを一人で抱えることは、とうていできない! 興奮しきった私は、集まったみんなにベラベラと話し始めた。

「みなさん! 聞いてください! 実は私――」