「あなたは竜を愛し、大切に想ってくださるお方だ。そして竜と人とを繋いでくれる、希少な宝を持っておられる。どうか、竜王様と共に、末永く忠誠を誓わせてください」


 突然の忠誠の誓いに、私はこの後どうしてよいかわからず、竜王様に目で合図をして助けを求めた。すると竜王様はニヤニヤ笑っている。


「肩に手を置いて、『私を守る盾となれ』と言えばいい」
「……!」


(私の盾となれ、なんてすごく偉そうだよ! でもこのまま待たせるわけにもいかないし。もう言うしかない!)


 すると私と竜王様が話している間に、他の騎士たちもこの状況に気づき、駆け寄ってきてしまった。その数、ざっと二十人くらい。ほとんどが昨日、相棒の竜の言葉を通訳した騎士さんたちだった。


「俺も誓います!」
「私も!」


 あっという間に私の前にひざまずいた大勢の騎士さんたちは、次々と誓いの言葉を言って、私の次の言葉を待っている。