「まずは、二人で作戦会議を開きましょう!」
「さくせんかいぎ! うん! やろうやろう! で? なんのかいぎ? かいぎってなに?」
「私がすんなり竜王様のお妃だって、この国の人に認めてもらうための話し合いよ」
「え〜? ママはぼくが、みとめてるのに〜」


 私は卵くんのかわいい発言にクスクス笑いながら、今日起こったことと、自分の考えたこれからの展望を話し始めた。


「実はね、私、竜の言葉がわかるのよ!」
『えっ? ぼくだけじゃないの? ほかの竜のことばも?』
「そうなの! それで竜たちが騎士さんたちの秘密をバラしちゃったの!」
『ぼくも、ききたかったぁ〜』


 卵くんはまるで私に抗議するみたいに、お腹をポコポコ叩いている。