「私、豹さんの絵好きです。」


そう言い豹さんの方を見ると、豹さんは少し驚いた様子で入り口を見ていた。

なんだろう?

気になり振り向くと少し顔をしかめる龍さんの姿がそこにはあった。



「何してるの?」

龍さんの口調は少しいつもより低めの声だった。


「何でここにいるの、、、?」

「お前には関係なくない?」


あれ、これはやばいかも、、、。

空気が悪くなっているのを感じ焦る。


「授業が早く終わったので早めに着いたら豹さんが絵を描いていたので話してたんです。」


なんで説明してるのか分からなかったが

私は豹さんとはなにもないと、龍さんに伝えたかった。


「あー俺、腹減ったし購買にでも行ってくる」

そう言い残し豹さんは美術準備室を出た。