「もう少ししたらタクシー来るので、それで帰ってください」

「いやいや、大丈夫ですよ!歩けますし!」


優しさに嬉しくなりながらも申し訳なさを感じる。


「俺が送りたいだけなので!遠慮せずに乗ってくださいね!」


そういい、男の人は住宅街の方へ消えていった。


名前聞いてないな、、、。


帰っていった路地を見つめているとすぐに遠くからエンジン音と共に、

ヘッドライトが私を照らす。


「あ、、あれかな?」

タクシーは私の前に止まった。


「お姉さん、予約した人?」

タクシーのおじさんが助手席の窓を開け問いかけてくる。


「はい、、あ、お願いします。」

おじさんはすぐに後部座席のドアを開けてくれた。