先に撮影が終わり控室に戻るが、どうしも心が落ち着かない。


「あーあああ!!ああああー、、、!!」


声出しても全く何の解決にもならない。

そんなのは分かっているが、モヤモヤする。



足は愛美ちゃんの控室に向かっていっていた。


「入ってもいい?」

彼女の姿を見るとどうしても、さっきの光景が脳裏によぎる。



「豹との撮影には嫉妬したなー、、、。」


なに、愛美ちゃんに言ってるんだよ。

愛美ちゃんが自分からするはずないのに。


戸惑う様子に、なぜこの話をしてしまったのだろうか。



「あれは、俺からの指示というか俺がしたって感じかな?

ね?愛美ちゃん?」



後ろには豹の姿。

その言葉に苛つき、近寄り睨む。


コンコン


マネージャーが俺たちの声が聞こえたからなのか、控え室に来た。

マネージャーから次の現場に移動を急かされ部屋を出る。


豹とは目も合わさず言葉も発さず、

次の現場に向かった。