おばあさんを道案内し家に帰ろうとした。


「あれ?ここはどこだろう、、、。」


高校入学と同時に引っ越しをしたこともあり、

道案内に夢中で帰る道が分からなくなってしまった。

周りを見渡すが、街灯が少なく少し不気味で怖くなった。



「まぁ、スマホあるし大丈夫だよね、、、って、え。」

スマホは充電がなくなっていた。

つけようと試みるが、画面は充電のマークが表示される。



「最悪、とりあえず車の音のする方に行けば大通り出るよね、、、。」

かすかに聞こえるエンジン音を頼りに大通りに出ようとする。


コツッコツッ


遠くから誰かの足音が聞こえ暗さと相まってか、私は速歩きになる。



え、、、近づいてきてる、、、?



怖くなり小走りになった途端


「きゃぁっ!!!」

手と膝がジンジンと痛み転けてしまったのを感じた。



「大丈夫ですか?」

とても低い男の人の声に怯えながら声のする方に顔を向ける。

そこにいたのは、声の主とは思えないほど可愛らしい見た目の男の人だった。