「んじゃ、撮影始めるねー、、、まずー、、」


見つめ合って、頬に手を当てて、抱きしめて

カメラマンさんからの様々な要望に私は困惑した。


「大丈夫、俺に任せて」

耳元でささやき、私の目を見て笑う姿にドキドキが止まらない。



お願いします。このドキドキが龍さんにバレてませんように!!!!!



撮影中の龍さんは普段の可愛らしい表情とは違い、

プロのアイドル、男らしさを感じた。




そういえば、助けてもらったときも男らしくてかっこよかったよな、、、。


ドキドキしている間に撮影は終わり、はけようとした。



「あ、モデルさんまだ待ってねー、あ、きたきた。」

カメラマンさんの視線の先には豹さんの姿だった。


「愛美ちゃん、よろしくね。俺との撮影がまだ残ってるのに帰らないでよー(笑)」


ほほえみながら私の隣に来る。



「豹くんよろしく。それじゃ始めようか。

モデルさん、さっきの感じでもう一回お願いね」



カメラマンさんからの指示は同じなのに、

さっきの撮影より豹さんとの距離が近いように感じた。



豹さんの顔が近づいてくる。


「フフフ、、、笑」


耳元で少し笑うような声。

何が起こったのか分からないまま3人での撮影が始まった。

監督さんと2人の誘導で無事撮影は終わった。