「ごめんなさい、お姉さん。ここまで行きたいんだけれども、、、。」


ショートカットで白髪混じりのおばあさん。

おばあさんは住所の描いてある手帳を私に見せて道を尋ねてきた。


「あ、ここですね。案内しますよ!」


私はおばあさんの手帳に書いてある住所をスマホの地図アプリに入力した。


「おばあさん、何しに外に出たんですか?」

「なんだったかね、、、忘れてしまったよ。フフフ」


ゆっくり歩きながら答える姿に私は心配になる。

”認知症”

そう思い頭の中は自分にできることは何かを一生懸命考えた。