「君達五人には今日からここのお家で五人
 だけで生活してもらう!」

佐々木さんが満面の笑みでそう告げた。

「…あの、俺たちだけじゃ生活費とかどう
 すんですか?これから高校も始まるし
 バイト代だけじゃ厳しいだろ…?」

眼鏡の男の子の隣に座っている、これまたイケメンの男の子が言った。

「そこは心配ない!生活費や学費は私達が
 毎月国からのお金で支払うことになって
 いる。生活が始まったら月の始めに五人
 分の生活費を渡すからそれでやりくりを
 してほしいんだ」

「もちろん、そのお金の使い方は自由だ
 よ。余ったらお小遣いとして好きな物を
 買っても良いし、貯金していざという時
 のためにとっておいてもいい」