粉桃はすぐに答えたけど冗談じゃない。



「絶対に嫌よ!!あんなチャラい男!!

しかも(あかい)の総長じゃない!!」



顔とか色々幸都に似すぎてて絶対に嫌!!

あの悪夢を思い出しちゃうじゃない!!



「うーわ、俺すげえ言われよう。」



声が聞こえたほうには、合瀬君がいた。



「えっ...」



これがいわゆる『噂をすれば』ってヤツか。

そんなことを思いながら私は口を開く。



「なんかようですか?」

「うーわ、態度冷たっ!!」

「貴方に優しくする義務はないので。」



思いっきりぶつける。

こういう面倒くさいのは関わらないのが一番だ。