でも、合瀬くんが部屋に入ってきたから電話は中断することになった。



「ごめん粉桃っ!合瀬くん来たから切るねっ!」

「ちょっと由乃っ!!待っ...」



ピーピー

機会音がなる。ごめん、粉桃。

粉桃はまだ、なにか言いたげだったけど、切ってしまったことを心の中で、粉桃に謝った。



「由乃ちゃん!起きたの?」

「あっ、はっ、はい...」



さっきのことを思い出して俯いてしまった。

思い返すと恥ずかしすぎる!!

喚いて、泣いて。

合瀬くんにどんな顔すれば良いのかわかんないよ!

それに、粉桃が“恋”なんてこと言うから、余計に意識しちゃう!!

そんな私の顔を、合瀬くんは覗きこんできた。