レオちゃんは、フランスへ向かった!




風を蹴って!



蹴って!



蹴って!



蹴って!




蹴って!






「アゲハお母さんっ!大好きぃっ!」






そう、何度も叫んで・・・・・・!





風は、レオちゃんにフランスへの道を、虹色になって案内したっ!





「お母さん!お母さんっ!」




そこは、アゲハお母さんのヴァイオリンコンサート会場だった!





「みんな、亡くなっている・・・・・・。


息がっ聞こえない・・・・・・!」




レオちゃんは、走った!



「お母さん!


お母さん!



お母さん!



お母さん!」







お母さんは、もう、目を開けない。




レオちゃんは、お母さんにキスをした。




何度も、




何度も、





キスをした。





お母さんの瞳から、白い涙がこぼれたっ!





レオちゃんは、白い涙を開けた。






「レオちゃん、大好き・・・・・・!」






白い、涙の手紙。





死ぬ前に、1度だけ書けると言われている、手紙・・・・・・。





「アゲハお母さん、大好きっ!私、生きるっ!

お母さんはっ私!私を、産んでくれたもん!!!


生きる!生きるからっ!」





レオちゃんは、涙の手紙を飲み込んだ!





「お母さん!





お母さ・・・・・・、







おかっうわぁ--------っ!




あー-------っ!







はぁ--------------------っ!」




涙は、止まるはずがない。





そう、永遠に。













おわり