◇一の福

【地球最後の日】


2023年1月………新型コロナによる厳しい規制も漸く緩和の兆しを見せ始め、世界の未来にも光が射して来たとおもわれたが、ここに来て人類は更に危機的な大問題に見舞われた。



巨大な隕石が地球に向かって近付いてきている………アメリカ、NASAのチームからの報告では、隕石の衝突は免れない。それを回避するには隕石の軌道を変えるか隕石を破壊する以外に方法は無いとの事だった。


その報告を受け、アメリカは作戦を実行。あの大ヒットハリウッド映画『ア◯◯ゲドン』を真似て有人のロケットを打ち上げるが隕石の破壊には至らず、あえなく失敗………そして、人類存亡の最後の砦は日本のとある研究所が偶然発明した『レーザーを照射して物質を内側から破壊する』装置に委ねられる事となった。


日本でこの事実を受け、最初に行動を起こしたのは最大野党の『民民党』だった。彼等はこの隕石を破壊する装置を持つ研究所をサポートし、共に人類を隕石から守る事で最近支持率が激減している民自党から政権を奪取しようと画策し、研究所へと幹事長、元防衛大臣『山本 泰造』、そして衆議院議員『真実 一路(まなみ かずみち)』の三人を派遣した。



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