「本当に俺でいいのか?」

「だから、最初から言ってるじゃないですか。真崎さん『が』、いいんです」

「そうか…」

 彼は静かに微笑んで、ルームランプを消した。そして彼は私の額、頬、首筋…とキスを落としていく。やっぱり髭がくすぐったい。

重なる唇。

絡み合う舌。

自然と身体が火照り出し、次第に頭が痺れてくる。

たくさんたくさんキスをして、その間にするすると服を脱がされ、いつの間にか一糸纏わぬ姿にされてしまった。

「私ばかり恥ずかしいんですが」

「俺も脱ぐよ」

 彼はいつもの肌着とステテコ姿だから、脱ぐなど造作もないことだ。

私たちはピタリと身体をくっつけ、足を絡めて裸で抱き合った。

素肌が触れ合うのは温かくて気持ちいい。

「寒くない?」

「あったかいですよ。特にお腹のあたりが」

「ん。ああ」

「真崎さんのこと、ちゃんと迎え入れますからね?」

「ありがとう」


 彼はまたゆっくりと私の身体を愛撫していく。


私は彼に自分のすべてを委ねた。