うるさく鳴いた、目覚まし時計の鳴き声で目覚めた。

目覚まし時計の針は真っ直ぐな直線で、午前6時を指していた。

嗚呼、夢だったんだ……。

私を庇って倒れていたあなたの姿が一瞬、頭をよぎった。

「はぁ……」

夢だった事からの安心かつい、安堵の息を着いてしまった。

そんなことをしているうちに、さっきまで真っ直ぐな直線だったはずの目覚まし時計の針が右に90°曲がっていた。

あ、早く支度しないと遅れるっ……。
急いでベッドから飛び出し、学校へ行く準備を始める。


ピンポーンッピンポーンッ……

あなたが来たのは、ちょうど朝食のお味噌汁を胃に流し込んでいる時だった。