そんなことを考えながら、横断歩道を渡る。

「流花、今LINE送ったから見てほしいんだけ……ど……っ危ないっ!!」

プーッ

音の鳴るほうへ身体を向けるとそこには私の方へ猛スピードで近づいてくるトラックがいた。

あなたの危ないと言う声と、ドンッという鈍い音が鳴ったのは同時だった。



それから少し経った。時間と共に薄れていく意識の中、遠くからサイレンの音がなっている事に気がついた。

ぼやけてあまり見えない目で、ついさっきまで隣にいたあなたのことを見つけようと、右を向くと、隣には頭から血を流して、私を庇ったと思われるあなたがいた。

それからの記憶はないーー。