「私が冬夜さんに甘えて、一人で立てなくなったらどうするんですか」

「翠ちゃんはそんなに弱くないでしょ?」

その言葉が今までで一番嬉しかった。

「冬夜さん」

「この世には震えてても頑張って立っている女の子は沢山います」

「なんで私なんですか?」

冬夜さんは震えている弱い私を支えたいと言った。

でも、この世にそんな女の子は私以外にもいる。

私じゃないと駄目なんてことはないはずだ。