でもさぁ、全部時間かかるじゃん。

私は口を開いた。



「もう、グッパーで決めようよ…。」



みんなが一斉に私の方を見る。



「いいじゃん。」

「盲点だったわ。」

「それで行こう。」



私たちは円になって並んだ。



「せーのっ、グッパージャス!」



一発で決まった。

私と鷲がグーを出し、三星と竜二先輩がパーを出した。



「じゃ、俺ら、前で。」



鷲がさっさと座ってしまう。



「あ、窓側!」



しまった、窓側を取られた。