「分かりました。後は寝室と書斎がございます。

取り敢えず、琴様の先に送られた荷物は書斎の方に運んでおきました」

「何から何までありがとうございます」

「では、わたくしはこの辺で。

何かございましたらお渡ししたスマホか、

学園の事で困ったという事でしたら、あちらにある内線電話で頼めば何でもしてくれます」

「分かりました」

「では、ごゆっくり」

最後にカードキーを渡して、クドは部屋を去る。

ずっと驚きの連続で、ようやく人心地つけると思いきや、

住んだことない広い部屋に一人というのも落ち着かない。