麟太郎の言葉で、やっぱりそうだったんだとようやく確信ができた。

警察も、周りの親戚たちも口を揃えて自殺というが、私は違うと思っていた。

両親に自殺する理由などなく、事件の日には現場となった家に誰かが訪ねてきていたのだから。

なのに、警察は一貫して自殺だと言う。

だからずっと、疑問を持ちながらも何も出来なかった。

資料を集めるだけで、行動するだけの確信も力も私にはなかった。

「信頼できる仲間を作ることで見えてくる何かがあるはずじゃ。

お主の安全のためにも、優勝できるだけの関係を築くのじゃ」

麟太郎の言葉には自身の経験から来る、受け入れるだけの説得力があった。

だから、私は受け入れざるを得なかったのだったーー…