「…本当に、手掛かりがあるのですね?」

「お主がその気になったら、造作もなかろう」

何だか麟太郎の手の上で転がされているようで悔しいが、今は藁にも縋る思いで入学するしかなさそうだ。

携帯も何も持っていない私では、収集できる情報は限られている。

これは大きな賭けだが、致し方ない。

賭けでも何でも、一刻も早く真実が知りたい。

「…宙星学園に入学します」

私がそう言うと、麟太郎は満足そうに頷く。

「うむ。お主ならそう言ってくれると思うとった」