「どうじゃ?興味深いじゃろう?」
「えぇ、まぁ…」
確かに興味は引かれる。
獣人や人獣は見かけるが、忍者なんて存在、こんなことがなければ一生知ることはなかっただろうし。
だがーー…
「…あなたたち本当は何が目的ですか?
お二人は決して弱くない。
あんなチンピラの一人や二人、簡単に蹴散らせたでしょう」
特に従者だというクド。
一瞬の隙もない立ち姿からして体術を極めた強者であることは素人でも分かる。
ずっとそこが引っ掛かっていたのだ。
「なのに、わざと何もせず私に代わりをさせた。
…それは何故ですか?」