「えっ?」

男の子は、突然そう言った。

「僕には、お姉さんすごく優しく見える。それに今だって、裏切られてるのにその人のせいにしないじゃん。僕は、お姉さんの大好きな人じゃないけど…僕には、お姉さんがすごく魅力的だよ。そんな奴より、僕がお姉さんもらいたいくらいに」

そう、男の子は真剣に言った。

「ふふ……君はお世辞が上手いね」

「お世辞じゃないよ。

そう困ったように言って、男の子は耳元に口を寄せ

「あと、笑った方が可愛いよ」

そう言って立ち上がった。