「こうなることも運命だったのかな」


だったらこれまでの俺たちは、いったいなんの意味があったんだろう。


「なんかよくわかんねーけど」

勇気が、うなだれる俺の肩を叩いた。

「その運命って、そんな大事?よく言うじゃん、運命は自分で切り開くもんだって」

「……うん?」

いまいち言いたいことがわからないでいる俺に、勇気が耐えかねたように肩を組んで言う。

「だから、そんな落ち込むほど大好きなパートナー一緒に探してやるっつってんだよ」

「……いらね」

これ以上巡ちゃんを怖がらせたくない。

「は?この俺が手伝ってやるっつってんのに人の厚意を無下にすんの?」

「余計なお世話だっつってんだよ」

少しムッとしてる勇気の後ろでは、パートナーの子がオロオロしている。

「つかデートほったらかしてんじゃねーよ。彼女困ってんだろ」

「モジャ子困ってんの?」

勇気がパートナーに聞いた。

モジャ子?

「困ってません!私も探したいです、パートナーさん!」

勇気がモジャ子(?)ちゃんを親指でさして「ほら」とドヤって、そりゃそう言うしかねぇだろと思う。