アヤと誕生日の約束をした翌日。
今度はシオリと放課後デートだ。
集合場所はまたしても高校の最寄りの駅前。
駅から徒歩数分の距離にあるファミリーレストランで、一緒に食事をしていた。
当然、アヤが部活中なのは確認済みだ。
オレの幸せなひと時が始まる。
『熱っ。』
『ジンのやつ、ドリア?グラタン?』
『ドリア。』
『ふーん…。あつっ!』
『つまみ食いするからだろ?』
『熱いのとは関係なくない?…はい。口空けて。』
『いいよ。くれるなら自分で食わせてよ。』
『さっさと口空けて。』
『うん…。うん。うまいけど。』
『ならいいじゃん。』
いや、だから照れるんだよ。
オレは、和風のパスタを口に押し込まれた。
シオリは見るからに楽しそうだ。
このドリアみたいに熱い時間を大切にしたい。
…きもちわるっ。
口には出していないから、またしてもセーフだ。
ドリンクバーのジュースをちびちびと飲みながらシオリは、オレに尋ねた。
『ジン。2週間後の土曜日って空いてる?』
『土曜日か…。学校休みだし、多分空いてると思うけど。何かあるの?』
オレもドリンクバーのジュースをちびちびと飲みながら質問をすると、シオリは少し恥ずかしそうに答えた。
『…部活の大会があって。練習試合とかじゃなくて。公式のやつ。観に来てほしい。応援しなくていいから。』
『大会…。』
『いてくれるだけで、力が出そうだから。観に来てくれる?』
そういうことか。
シオリは剣道部に所属している。
意外だと言ったら失礼かもしれないが、かなり真面目に部活動に取り組んでいる。
『応援しなくてもいい?大事な大会なんだから、応援するに決まってるっしょ。念の為、予定を確認してから連絡する。』
オレは心から思うことを言った。
『うん。…ありがと。』
シオリはそう呟いて下を向いた。
この反応は、嬉しいけど恥ずかしいから目が合わせられない時のやつだ。
うっかり自分の顔がにやけてしまわない様に、足をつねった。
ふと、お店の壁にかかった時計が見えた。
そろそろデート終了時刻だ。
今度はシオリと放課後デートだ。
集合場所はまたしても高校の最寄りの駅前。
駅から徒歩数分の距離にあるファミリーレストランで、一緒に食事をしていた。
当然、アヤが部活中なのは確認済みだ。
オレの幸せなひと時が始まる。
『熱っ。』
『ジンのやつ、ドリア?グラタン?』
『ドリア。』
『ふーん…。あつっ!』
『つまみ食いするからだろ?』
『熱いのとは関係なくない?…はい。口空けて。』
『いいよ。くれるなら自分で食わせてよ。』
『さっさと口空けて。』
『うん…。うん。うまいけど。』
『ならいいじゃん。』
いや、だから照れるんだよ。
オレは、和風のパスタを口に押し込まれた。
シオリは見るからに楽しそうだ。
このドリアみたいに熱い時間を大切にしたい。
…きもちわるっ。
口には出していないから、またしてもセーフだ。
ドリンクバーのジュースをちびちびと飲みながらシオリは、オレに尋ねた。
『ジン。2週間後の土曜日って空いてる?』
『土曜日か…。学校休みだし、多分空いてると思うけど。何かあるの?』
オレもドリンクバーのジュースをちびちびと飲みながら質問をすると、シオリは少し恥ずかしそうに答えた。
『…部活の大会があって。練習試合とかじゃなくて。公式のやつ。観に来てほしい。応援しなくていいから。』
『大会…。』
『いてくれるだけで、力が出そうだから。観に来てくれる?』
そういうことか。
シオリは剣道部に所属している。
意外だと言ったら失礼かもしれないが、かなり真面目に部活動に取り組んでいる。
『応援しなくてもいい?大事な大会なんだから、応援するに決まってるっしょ。念の為、予定を確認してから連絡する。』
オレは心から思うことを言った。
『うん。…ありがと。』
シオリはそう呟いて下を向いた。
この反応は、嬉しいけど恥ずかしいから目が合わせられない時のやつだ。
うっかり自分の顔がにやけてしまわない様に、足をつねった。
ふと、お店の壁にかかった時計が見えた。
そろそろデート終了時刻だ。