光くんは何かを言いたそうにしていた。

視線もキョロキョロしてる……。

「えーと、その。」

「なん、でしょうか…?」

「……タバコ。」

「え?」

「俺じゃないって、言ってくれて……
嬉しかった。ありがと…」

光くんはいつもより小さな声で
そう言って私を見つめた。

「……っ」

タバコ……

はっ!まさか……っ