「一条さん…。
お誘いありがとうございます。」


「あぁ。いきなりで悪かった。
…こっちだ。1番景色が見える席を予約してある。」



一条さんは慣れたように、わたしの腰に手を回してエスコートしてくれる。


一条さんに触れられて、ドキドキしてる。
どうしよう…。
こんなこと初めてで、わたしどうしたらいいのか分からない

男らしい骨ばった手。すらっとした長い指。
それを見るだけで顔が火照ってくるのが分かる。



「わあ、すごい…!」


「気に入ってくれたか?」


「綺麗…。すごいです、一条さん!」



案内された席は、席じゃなくて個室で。
ここら辺一帯のタワーやビルが一望できるところだった。

すごい、綺麗…。
今日は晴れてて見晴らしもいい。