柑奈と李月が盛り上がっている中。
わたしは、ひたすら問題を解いていた。
それなのに。
わたしの頭の中から消えてくれない。


なんで。
なんで消えてくれないの。
もう会うことはないのに、会えないのに。



「芽来は真面目だな〜!!彼氏とかいねえの!?」


「え、わたし?」



2人の話題がひと段落ついたのか。
牛乳パックに入ったいちごミルクのストローを噛みながら。
柑奈はわたしをじーっと見ていた。



「そういえば芽来のそういう話、聞いたことなかったかも。」



頬杖をつきながら見てくる李月。
女のわたしから見ても綺麗で様になっている。

李月みたいな美人なら、一条さんの隣にいても違和感ないのかも。